【製品管理の手法】在庫管理だけじゃない『先入れ先出し』の意外な効果

業務改善

はじめに

今回は『先入れ先出し』についてです。

まぁ、いわゆる在庫管理に関わる取り組みのイメージがあるかと思います。

しかし『先入れ先出し』のメリットはそればかりではないですね。

例えば仕事で

工作員
工作員

全部奥に突っ込んだら取れんわや!

何て事ないですか?

『先入れ先出し』をしっかりすることによって、在庫管理のメリットの他に、作業性や安全性にも大きな効果があります。

なので今回は『先入れ先出し』意外な重要性について解説していこうと思います!

この記事を読めば
  • 先入れ先出しがなぜ重要なのか?
  • 先出し先出しすることのメリット
  • 先入れ先出しの具体的なやり方

がわかるのではないでしょうか?

工作員
工作員

ちなみにこの記事は、10年以上工場勤務をして『現場改善・品質改善』に取り組み、最終的に管理職として組織をマネジメントしてきた経験をもとに書いています。

てはさっそく本題に入っていきたいと思います。

『先入れ先出し』とは

そもそも『先入れ先出し』とは

ネットで調べると

棚卸資産の評価方法の一つ。最も古く取得されたものから順次払い出しが行われ、期末棚卸品は最も新しく取得されたものからなるものとみなして価額を算定する方法。買入順法。FIFO (ファイフォ・フィフォ) 。

goo辞典より

詳しくはこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%85%88%E5%85%A5%E5%85%88%E5%87%BA%E6%B3%95/

何だか難しい説明ですね(・・;)

『FIFO』とは英語で『first in,first out』てことですね。『始めに入れて始めに出す』ってこと。

簡単に言うと、これによって在庫品が常に新しいものになるようにした仕組みです。

まぁ、始めに入れた物から出していけば、自ずとそうなりますね(^_^)

この方法は特に期限がある物、とりわけ食品関係では特に重要な事です

そりゃそうだ。

入れたものから出していかないと期限切れてで商品にならなかったり、腐ってしまいますから(T_T)

そうならない様にする為に、この『先入れ先出し』という考え方が重要視されています。

先入れ先出しのメリット

先程も言いましたが、先入れ先出しすることによってたくさんのメリットがあります。

具体的には
  • 商品の品質を保つことが出来る
  • 在庫の管理がしやすくなる
  • 出荷や取り出しの時間が短縮できる

先ほども伝えましたが、わかりやすいのは食品など賞味期限があるもので考えるとわかりやすそうですね♪

これはもう『先入れ先出し』をしないと古いものは全てパー。となりかねませんからね(・・;)

先入れ先出しのデメリット

一方、先入れ先出しによってどんなデメリットがあるかというと。

具体的には
  • 入れ替えの手間が増える

と言ったところがデメリットと呼べそうですね。

確かに古いものを手前にして新しいものを奥にしなきゃならんから、入れ替えの手間がかかりそうですね(-_-;)

先入れ先出しの意外な重要性

3Sとの関連にもなりますが

3Sについて詳しくは

を参考にしてみてください♪

先入れ先出し』をすることによって、実は作業性や安定性にも効果があります。

それぞれ解説していくと

作業性

在庫管理を容易にするための『先入れ先出し』ですが、そればかりではなく作業性にも大きく関わってきます。

なぜ?

取り出しにくいから!(笑)

例えば・・・

製品をaからb・cと順番に作っていきます、出来た製品をaからは順番に運んで行きます。

製品を所定の置き場に置きますが、この際にaから順番に奥に突っ込んでいきます。

しかし、次の行程や出荷に必要な製品はaです。aが必要なのに手前にbやらcが置いてあると、それを全てどかしてaを取る必要がありますね!

工作員
工作員

面倒くさ!

となります(笑)

これが『先入れ先出し』をすることによって解決される訳ですね。

そうすれば、全てを出さなくてはならない手間が無くなり、作業性が良くなります。

具体的なやり方はこの後で解説します(^^)/

安全性

次に安全面ですが、

『先入れ先出し』をすることによって、意外と安全面でも効果が期待できます

先に奥にある品物が作業必要なんだけど、手前の品物を全て出す必要があった場合

いちいち出しとられるかっ!

みたいな感じで、全て出すのが面倒で無理やり奥の品物を取り出そうとして、強引なやり方をしてしまったら、

  • 製品が落下して不良品になる
  • 無理な体の使い方をして体を痛める
  • 製品が自分に倒れてきて怪我をする

などの事故に繋がるケースもありますね。

これも『先入れ先出し』をすることによって無理やり奥の製品を取ろうとする必要がないので、安全面でも効果があるわけです♪

具体的なやり方

では実際『先入れ先出し』をするにはどんなやり方をすれば良いのでしょうか?

先ほど『作業性』についてでも触れましたが、製品aからb・cと順番に作っていきます

順番に作ると奥からabcと並びます。

出来た製品をできた順番に運びますね。

製品を所定の置き場に置きます

(普通に出来た順番に積み上げて置いたらこうなります)

これではaが欲しくてもbやcが邪魔でとれません!

なので、どこでこの並びを入れ替えるか?

ポイントは『運ぶ時』です。

運ぶときにこのように運べば、当然ここで順番が変わります。

そして当然ですが、積んだらこうなりますね♪

これで最初に必要な『製品a』が何の手間もなしに取り出すことができますね!

こうやって『先入れ先出し』ができる状況を作っていかなければなりません。

『置き場に置く時』ですが、もし置き場に製品等がまだ残っていたら一旦よけて、一番手前に置きましょう!

ベストは『置き場所が空になったら運んでくが理想的ですね♪

これで『先入れ先出し』が出来ます(^_^)/

不明品が無くなる

何か奥から出てきただけど、なんだこれ?

さぁ?

なんて事ないですか?

奥にどんどん出来たものから突っ込んでいくと、このような事態が発生したりします。

奥に埋まって忘れ去られ、酷ければ数年放置され、所在がわからなくなってしまった物ですね。

いわゆる『不明品』ってやつ。

不明品になると結局以下のような理由で廃棄されることもしばしば。

  • 古すぎて使えない
  • 良品か不具合品かわからない
  • 所在を調査するのに膨大な手間がかかる

などの理由で

よーわからん・・・。捨てようか?

せっかく作ったものなのに、もったいない。

こういった事態を『先入れ先出し』するこで回避することが出来ますね♪

まとめ

以上、先入れ先出しについての考え方、メリット・デメリットや具体的なやり方について解説してきました。

先入れ先出しをすることによって

  • まずは古くなって商品にならないという事態が回避できる
  • 作業性が向上する
  • 安全面でも効果がある
  • 不明品を回避できる

といった効果が期待できますね♪

手間と言えば、運搬の際に運ぶ順番をしっかり意識してやらなければなりませんので、

工作員
工作員

ちゃんと順番に運んでーよ!

と、最初は口を酸っぱくして言わなければならないこともあるかも知れませんが、段々慣れてくればそのうち自然と出来るようなってきます(^_^)/

そうすれば『先入れ先出し』が定着して、せっかく作った製品を無駄にすることなく、また、スピーディーな取り出しが出来ることで、対応も早くなりますね♪

まだ、奥にどんどん突っ込んでいくから欲しいものがすぐ取り出せないとか、よくわからないものが出てくる、なんて状況があるなら

ぜひ『先入れ先出し』を意識して取り組んでみましょう♪

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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