【改善ネタは見える化で!】これであなたも改善上手、見える化の6つの目的と手法

業務改善

はじめに

今回は『見える化』ってやつですね♪

この記事では

  • そもそも『見える化』ってなに?
  • 『見える化』の目的
  • 『見える化』のメリットと活用術

について解説しながらその活用術なんかも紹介したいなと思います。

工作員
工作員

ちなみにこの記事は、10年以上工場勤務をして『現場改善・品質改善』に取り組み、最終的に管理職として組織をマネジメントしてきた経験をもとに書いております。

では、さっそく行きましょう!

見える化とは

見える化(みえるか、Visual control)とは、企業や組織における財務、業務、戦略などの活動実態を具体化し、客観的に捉えられるようにすることである。

見える化 - Wikipedia

<ウィキペディアより抜粋>

となっています。

具体的には少しはわかりづらいですね。ちょっと噛み砕いて、いや、だいぶ噛み砕いて(笑)説明しますと。

要するに、会社の売上や利益状況はどうなってんのか?業務の進捗状況はどこまで進んで今何してんのか?はたまた、様々なプロジェクトはどうなっているのか?不良の状況はどんな感じ?

など、これらをパッと見てわかるようにすることです。

見える化の目的

何故そうするのか?

それは、見えることによって、社員一人一人がその情報を知る事が出来ます。

情報がわかることによって、それに対して各々が考えを持つようになりますね。

それが大切なんです!

今の状況がわかる、そして、これから起こることがわかると、『あそこであんなんなっとるわや!?じゃあ、こっちでこうしとこう!』とか、『今こうで次があれだから、今のうちにこれしとかんな!』とか、『やべー、うちのラインのこの製品あんなに不良出とるやんけ?!次、気を付けんな!』

といった感じで、予定や状況が見えることによって、計画を考えたり、段取りを社員一人一人がするようになります!

管理者や現場リーダー、あるいはプロジェクト担当とか品質担当だとか、こういった役割の人たちが、一人あたふたして対応に追われ、間に合わなくて悪循環、なんて事がないよう見える化を上手に活用して、皆に状況を見てもらうことで意識をもってもらい、協力を得ることで、自分の負担も軽くなるはずです。

きっと。(笑)

見える化のメリット

では、実際見える化を取り組む際には、どんなメリットがあるのでしょうか?

ざっと箇条書きにすると

  • 業績がわかり士気を高められる
  • シンプルに探す手間が省ける
  • 状況が見えることで一人一人が考えて動く
  • 工程漏れやポカミスを減らせる
  • 不良の状況が見え、各工程で改善が進められる
  • 貼り出してあるから、何かと言いやすい!

などなど、様々なメリットがあります!

とりわけ最後の『言いやすい』が良いですね♪

品質担当しているときは、不良の状況を見える化して周知してたから、まあ、話がしやすい事。一から説明しても、ラインの人たちはいそがしいかららちゃんと聞いてくれません!(・・;)

情報を見える化していると、場合によっては向こうから「この製品めっちゃ不良出てたけどどんなん?」なんて、積極的に聞きに来てくれたりもしました、この行動に繋がる事が、何よりも大きな力だと思います(^_^)

なので、これはして良かったですね。ちゃんと不具合内容別にグラフ化して皆に見やすくもしておきましたし(^_^)

では、それぞれのメリットについてリアルに解説していきましょう!

業績がわかり士気を高められる

会社の経営状況や業績、あるいは皆が一番興味ある営業利益といったものを、皆が見易い掲示板などに貼り出します。

貼り出す内容は文字や数字の羅列ではなくて、グラフなどを使ってなるべく視覚的に見やすくしときしょう♪

こんな感じですね。

これによって、今の会社の経営状況などがわかるわけですね。そーすると『今、うちの会社ヤバイやんけ!頑張らな!』とか『おー!めっちゃ利益でてるやん!これを維持したらボーナス沢山出るかなー?』など考えてくれます。そしてその気持ちが行動につながります。

今の状況をありのまま伝えることで、それに対して社員一人一人がアクションを起こしてくれます!

一人一人の意識が変わることによる小さなエネルギーの集まり、これはリーダーが一人でどんなに頑張っても出せない大きな力に変わります!

これが一番のネライです!

注)因みに、貼り出しているものは、しっかり更新はしましょうね?してないとみんな見ることをしなくなりますから。

「何だー、ずっと変わってへんやん?見ても意味ないよなー」てな感じにならないようにね

シンプルに探す手間が省ける

これは、以前取り上げた内容にもありますが

  • 単純に探す手間
  • 時間の無駄
  • 在庫がわからない
  • 探し物が見つからないストレス(笑)

から解放されます!

塩と砂糖が入った透明な入れ物
めっちゃ身近な『見える化』例(笑)

この画像、単純に塩か砂糖の明示(笑)でも、これも『見える化』の1つ。これで、どっちが塩でどっちが砂糖か悩むことも、間違えることもなくなる訳ですね(^_^)

また、入れ物が透明だから、後どれくらい残っているのかの在庫状況もわかるということです。

こういった身近なもので、何気ない『明示』が『見える化』の1つになるわけで、ちょっとしたことでも効果があるわけですね♪

シンプルだからこそ、その活用範囲は広くて展開は無限大です(^_^)/

ちなみに関連として

でもこういった内容を取り上げてるんで、興味のある方は参照してみてください♪

状況が見えることで一人一人が考えて動く

仕事の作業予定とかでよくあったのが「終わったけど次何します~?」とか「今日は納品は何があるだ~?」とか「私、明日何するですかぁ?」みたいなことです(T_T)

全員にいちいち、その時その時に指示出すのめんどくせー!(+_+)こっちもバタバタしてんねん!!

「あーもう、とりあえずこれやっといて!」

となります(・・;)

なぜこのような事が起こるのでしょうか?

それは、作業予定や今後の計画が見える化されていないからです!

これを見える化して掲示等するようにすると、各々が自分で作業予定を確認して動いてくれるので、いちいち指示が要りません!

なんて楽チン(笑)

そして、さらに効率化が図れます。

それは、次の仕事がわかっているので、自分で事前に段取りをしてくれるんですね♪

「えーと、次はなんだっけ?」と、「次はこれだから今のうちにあれだけ準備しとこう!」では仕事のスタートや動き方が全然違います。

これも業務の効率化に繋がります。

工程漏れやポカミスを減らせる

作業手順や作業工程が見えるようになることで漏れが防げます、いわゆる作業のノウハウが見えない、パット見てしなければならない手順がわからない、というような事です。

昔体質の会社だと作業のノウハウや注意ポイントなどが担当者の頭の中にしかなくて、全く見えません!この製品はこうだからあの製品はこうだから、それはそう、これはこう、etc…..

これ、さっき言ったやろ?!

何て次々言われても、聖徳太子じゃないんだからいきなり全部覚えられませーん!

工作員
工作員

これどうしたっけ?確かこうだったような・・・

曖昧な記憶で処理をしてミスに繋がる事も多いですね。

それと、認識の違いも大きな問題に繋がりますが、見える化してやることで共通認識が持てます。

AさんはこうしてるけどBさんはこうしてるし、どっちが本当なんですか!?

何て事ないですか?

トラブルの元です。

これも『見える化』で解決できますよ♪

不良の状況が見え、各工程で改善が進められる

だいたい製造業などの会社では目標の1つとして不良率を挙げていることが多いと思います。

毎月の不良状況が見えることで、自分達の関わっている製品がどうなのか?達成出来ているのが、いないのか?担当者がみて内容を把握したり状況を理解することが出来ます。

集計表はこんな感じかな。

ここに、さらに製品毎の集計などを付け加えると更に効果的ですよ♪

で、この表を皆が見て

「おー、達成しとるやん!」

「今月はこの製品調子良かったんやな!」

とか、

「うわー、これめっちゃ不良でてるやん!何があかなんだろう?」

「この製品、最近不良増え気味やな。もっと改善せなあかんな」

など、見て取れるのでそれぞれの担当者にいちいち伝えなくても、状況を理解して良かった点や課題を各自が考えて今のやり方が良かったのか、何が問題だったのかを考えてくれます。

さらに、不良率などを見える化する際には、製品の単価を集計表に加えてやると、金額が明確になるので

「え!これってこんなするん?勿体なー!」

と思うようになり、パーセント表示よりさらに身近に感じる事が出来、製品を処理している際にも

「この製品、確かめっちゃ高かったよな?気をつけてせんなんな!」

と、単価が見えることでより注意を払って作業してくれるようになります。

貼り出してあるから、何かと言いやすい!

最後は、とにかく必要な、あるいは見てもらいたい情報が掲示されているから

「いや、知らなっいす!」

が、言えません(笑)

「は?ちゃんとこれ見といてよ?」

以上終了です(笑)

知っている前提で話が出来るので、例えば今月の計画が遅れているのは何故か?不良が多かったけど何が原因か?などから話す事ができるので、話がスムーズです。

まとめ

さて、『見える化』について、その目的とメリットをざっと説明させてもらいました。

改めておさらいすると以下のようなメリットがあるということですね。

  • 業績がわかり士気を高められる
  • シンプルに探す手間が省ける
  • 状況が見えることで一人一人が考えて動く
  • 工程漏れやポカミスを減らせる
  • 不良の状況が見え、各工程で改善が進められる
  • 貼り出してあるから、何かと言いやすい!

以上が『見える化』する事により、効率化や改善の効果が期待できます

ちょっとイメージが持てましたかな?

大切なのは、冒頭でもお伝えしたように、『見える』が『意識する』に繋がる事です。

『意識』をすれば『行動』が変わります。

一人一人が少しでもその『行動』を起こすことが、大きな効率化や改善に繋がるということです!

その引き金が、情報を与える。つまり『見える化』ですね

皆さんも、その効果を理解して是非『見える化』に取り組んでみてください(^_^)

今回は以上です、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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