【管理職向け】残業削減の為の3つの方法『第2章 スキルアップ編」

業務改善

前回の続きで

この記事では

・仕事が回らず、残業をしなければならないがどうしたらうまく回るかわからない。

・会社から経費削減として残業を減らすように言われているがどうしたら良いかわからない。

・いつも帰りが遅く、少しでも早く帰れるようにしたい。

このような問題を抱えている管理職の皆さんの、その悩みを少しでも解決できる方法をと思い、紹介しています。

さて、前回は残業削減の為の3つの方法の1つとして『作業能率』について取り上げさせてもらいました。

どうすれば能率を上げることが出来るか?

について体系的な手法について解説させてもらいましたが、今回は第2章『スキルアップ編』としまして、残業削減のためにスキルアップが何故重要なのか?

を解説していきたいと思います。

工作員
工作員

ちなみにこの記事は、10年以上工場勤務をして『現場改善・品質改善』に取り組み、最終的に管理職として組織をマネジメントしてきた経験をもとに書いています。

そもそもスキルアップとは

そもそもスキルアップとは?

これは文字通り

『作業者のスキル・技能をUPさせること』ですね!

当然、仕事をしていれば仕事の技量を上げることは作業をスムーズに進める上でとても重要なことになるので、

『目標管理』と絡めて、会社を挙げてスキルアップに取り組んでいるところが多いのではないでしょうか。

何故スキルアップが残業削減に効果的か

なぜスキルアップが残業の削減に効果があるか?

それは、

作業時間の短縮

単純に、一個当たりにかかる作業時間が短縮できる。

トータルで、一日の処理能力が上がる。

つまり、時間内に予定していた作業を確実に処理する事が出来る!というわけです。

これは、能率アップに近いものがありますね。

対応力の向上

スキルアップすることにより、技術的な応用力や対応力が上がり、自己解決が出来るようになることですね。

いちいち

工作員
工作員

あの~、これどうでしたっけ?

とか、

工作員
工作員

なんかこんなんなってんスけど、これどうしたらエエッスか?

何てのがさいさいあると、その度に作業者もその上司も手が止まる訳なんで、効率が上がる訳がありません(・・;)

なので、作業効率を上げつつ対応力をあげる為に、スキルアップを図ってその力を作業者に身につけていく訳です。

多能工とは

しかし、単純にスキルアップだけでは残業削減には効果が弱いです

そこで必要になってくるのが、スキルアップの一環として取り組まれる『多能工』というものです。

そもそも、多能工という言葉は『トヨタの人材育成育成手法の一つ』として

『複数の工程に対応できる技術を持つ工員』を育てることです。

詳しくはこちら☛https://www.weblio.jp/content/%E5%A4%9A%E8%83%BD%E5%B7%A5

1つの作業だけではなく、いろんな作業が出来るようにしよう!

というやつです。

いわゆる「マルチタスク」ってやつです♪

サッカーで言えば『リベロ』ですかね?

これが、残業削減に非常に重要になってきます!

多能工化による残業削減

作業者に新たな作業を教え、今の作業以外の作業も出来るようにすることを『多能工化』といいます。

多能工化することにより、1つの作業だけではなく、色んな作業が出来るようになります。

どういう場面で活躍するか?

手が回らない時の応援ができる。

別の作業者が作業をしているときに、予定より工数がかかりそうなときや、不具合などで手が止まり作業が進まなくなってしまった状況で、多能工化が出来ていればすぐに応援に入って挽回を図ることが出来ますね♪

わかりやすく言うと。

ボス
ボス

あれ?あいつ、まだあの仕事やっとるわや。このままじゃ終わらへんど!

とか、

友人
友人

あかん!全然進まん!こんなんじゃなんぼ時間あっても終わらへんでー!

っ時にヘルプに入って立て直す訳ですね!

手が空いたら、すぐに別の作業に入れる。

この場合は、さっきとは逆で予定より速く仕事が終わって手が空いたりしたら、すぐに別の作業に入ってもらうことが出来ます。すでに別の作業が出来るようになっていれば、一から説明しなくてもスムーズにその作業に入れますね。

これによって時間を無駄にすることなく瞬時に次の作業に入れます。

友人
友人

予定の作業、全部終わったんスけど。次何します?

ボス
ボス

マジで?はやっ!ほんならあれしといてー

友人
友人

了解っスー

みたいな感じです(笑)

「あれしといてー」だけで済むのがいいですね♪

そして、最後に。

欠員対応

工作員
工作員

すいません、今日ちょっと体調が・・・

ボス
ボス

あー、そうですかぁ。お大事に・・・

と、電話を切る。そして、、、

ボス
ボス

あー!今日の予定がぁ!どうしよう!?

と、叫ぶ(笑)

ボス
ボス

誰かあいつの代わりが出来るやつはおらんか?!

こんな時ですね!(^.^)

これがしっかり多能工化出来ていれば

ボス
ボス

おーい、ちょっと今日あいつ休みだから、代わりにこれしといて~

で済むわけです(^_^)/

作業の前倒しが出来る

または、今している作業が終わって、手が空いたときに次の作業に入れるということは、作業をどんどん進められるわけですから、場合によっては前倒しが出来るようになるわけで、さらに時間的余裕が生まれます。

うまくいけば数日後まで前倒しができて、管理者的には精神的にもかなりの余裕が作れます♪

多能工化により残業削減

このように、多能工化が進めば、どんどん作業にヘルプに入ったり、また時間無駄にすることなく次の作業に入れるため、

  • 作業ヘルプにより、作業の停滞や遅れの挽回が出来る。
  • 作業が終わったら直ぐに次の作業に入れるため、時間が無駄にならない
  • どんどん次の作業に入れるため、予定を前倒しに出来るようになる。

といったことが出来るようになるわけですね!

これで、定時間内に効率良く、その日にしなくてはならない事が処理出来るわけです

スキルアップによる多能工化

仕事において、スキルアップは欠かせないものだと思います。

そのスキルアップからの多能工化は、それが進めば進むほどあらゆるシーンに柔軟に対応できるようになるわけですから、自ずと時間的問題も解決できる場合が増えてくるわけです。

重要なことは、組織の機動力ですね!

機動力が上がればどんな状況にもみんなで柔軟に対応することが出来るようになるというわけです。

これが、作業者一人一人の能率アップだけでは解決できない事態を解決するための手段になるわけです。

多能工化により残業削減

こうしてみていくと、1章では純粋に「一人当たりの作業能率」をどう上げるか?について取り上げさせてもらいました、一人当たりの作業スピードを上げて、時間がかからないようにしよう!

という考え方ですね。

しかし、今回は「一人一人の作業スキルアップを図り、多能工化しよう!」という話です。

一人一人の作業スピードが上がっただけでは対応できない状況

例えば、、、

  • 思っていたより手が掛かっていて、予定通りに進んでいない
  • 不具合やトラブルなどにより、一人では処理しきれない

という状況に対応するために必要な訳です。

これにより、不測の事態が起こっても柔軟に対応できて、時間内に予定をこなす事が出来、残業の削減が出来るようになります。

まとめ

今回は『スキルアップ』について取り上げさせてもらいました。

ポイントは

①『スキルアップ』による技術力向上により、処理速度の向上と対応力の強化

②『多能工化』による、サポート体制や不測の事態に対応できる機動力の向上

これによって、個人だけではなく組織としての対応力・機動力を向上して、不測の事態も含め、あらゆる状況に対応出来るようにしよう!

ということです(^.^)

そうすれば、定時間内に仕事をやりきれるということですね♪

(※前も言いましたが、そもそも仕事量が多すぎる場合は残業も仕方ないですよ?でも、少しでも、早く終われるように。という事で(^.^))

以上、第2章でした!

次回、第3章は『手順・基準編』でお送りします(^_^)/

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

終わり!

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