チームで始める『QCサークル活動』のススメ方、PDCAを用いた活動術

業務改善

はじめに

前回の続きです。

前回の内容はこちら

前回は『QCサークル』の作り方について解説しました。

チームづくりが出来たら、いよいよ活動開始ですね。

チームはできたけど、どうやって活動を進めたらいいんだろう?

実際チームが出来ても、その運営のしかたがわからないと活動もスムーズにいきません

しかも、リーダーとなると尚更メンバーをまとめて活動をしていかなきゃならないんで、ことさら不安で一杯でしょう。

なのでこの記事では

  • 活動日程の決め方
  • 計画の立て方
  • 具体的な活動の記事が仕方

について『PDCA』を使いながら解説していこうと思います(^_^)

実際の『あるあるな話』も取り入れながらリアルな活動のイメージが持てるようにしていきたいと思います(笑)

工作員
工作員

ちなみにこの記事は、10年以上工場勤務をして『現場改善・品質改善』に取り組み、最終的に管理職として組織をマネジメントしてきた経験をもとに書いています。

活動日程

まずは活動の日程を決めましょう!

前回『活動時間は1時間程度が良い』と伝えさせてもらいましたが、日程としては毎週1回か隔週で1回、1時間くらいが良いと思います。

突然するといったら、、、

じゃあ、今週の金曜日、5時から活動しま~す!

は?急に言われても無理!

てなります(笑)

なので、毎週水曜日定時後1時間といった形で決めておくと、メンバーも都合が付けやすいですね♪

それでも

えー?何するだぁ~??

とか

わし、用があるで帰るわ~!

て、なったら

ちゅど~ん!!

初日からこんな奴らばかりだったらとりあえず噴火しましょう(笑)

いきなり活動のやる気がなくなります(T_T)

QCサークル活動は皆が『やろう!』という意志がなりよりの原動力です。

ここが崩れてしまうと何をしても良い結果につながりません!

なので多少声を荒げてでも

やろう!やるんだ!

という意思を明確にしておきましょう!

ということで、

気合いが入ったところで、計画づくりのスタートです

チームでやるとなると、一人で好きなように考えて、自分の都合でゴソゴソ動くという訳にはいきません!

プランが必要になります!

PDCAサイクルをどう回すか考えなければなりません!

活動手順はこんな感じです。

1、活動計画(PLAN)

まずは皆で活動ののテーマを決めて、どんなことに取り組むか一緒に考えましょう!

そこで、いきなり何かないですか?などと聞いても、、、、、し~ん。「返事がない、ただの屍のようだ、、、、、、」です。

そこで手法を用いましょう!

  • ブレーンストーミング法
  • KJ法
  • ポストイット

などが有名かな?


大きな紙やホワイトボードを使って、意見を出し合いましょう!ここでは自由な意見が重要なので、「そんなんできるかいや!?」とか「やっても無駄だわ!」とか否定的な意見はナシです。

あったらグーパンチしましょう!!

そんな事出来ないので最初に「出た意見を否定しない事」を宣言しときましょう(^.^)

最低1人1つは意見を出してもらい、それを皆で紙やホワイトボード、あるいは付箋に書いて貼り付けていきます。同じ意見で固まらなくてもいいのでランダムにでも書いていきましょう!

あくまで重要なのは自由な意見・平等な意見です!ここだけはしっかり押さえて置きます。

(うわっ!面倒臭い意見でた!!こんな意見通ったらヤバイな、、、なんとしても食い止めねば!)

なんて事を思っちゃダメですよ?

そこで、集まった意見を集約していきましょう!

まずは似たような意見を集めていきましょう。似たような意見がなければ、系統分けしたり、実現可能なものに的を絞るか、多数決でもいいでしょう!

そして、活動テーマを決めます!

2、活動実施(DO)

PLANで決まった内容を実行に移します、作戦開始ってやつですね。

ここで1つ、重要なことが、、、それは定期的な活動日をしっかり決めておくこと

まぁ、次はまた今度

何て言ってると次いつになるか分かりませんよ?冒頭でも伝えましたが

事前に、次はいつとか決めとくと日程調整楽ですよ♪ 人数が多いと日程調整がまぁ面倒臭いから!

そして、ガンチャートなどを使って全体の進捗管理をするとよりしっかりするでしょう!

進捗管理をするために「今日はここまでをする」といった具体的な活動の計画を立てておきましょう♪


さぁ!いざ、活動開始です!!

すると、、、

リーダー、あれがないんですけど?

リーダー、あれがないんですけど?

これ足りひんで?

私は何したらいいですか?

なんて、意見があちこちから吹き出します!!(笑)

工作員
工作員

何だいやー!なんとかせーや!

、、、とは言えないので、事前準備もしっかりしておきましょうね?

事前に何を誰がいつどうするか?をしっかり想像しときましょう!

しっかりイメージが持てることが大切です(笑)

効果確認(CHECK)

対策した結果の確認です!

うまく行ったか、話にならんのか、もうちょい改善が必要なのか見極めましょう!

事前のイメージが結果に現れるときです。

思ってたんとちゃう!?

なんて事もざらですが、、、

事前のイメージがどれだけ具体的なのかによって、そのギャップはより鮮やかになるでしょう。具体的にイメージしているとメンバーへの指示も具体的になるからです

歯止め(ACTION)

活動結果を確認したら、最後に行うのは改善内容の歯止めですね。

本来『歯止め』とは?

1,車輪が勝手に動かないように、車輪と接触面との間に挟むもの。

2,車輪の回転を止める装置。制動機。ブレーキ。

3,事態の急速な変化、進行を抑えるもの。

weblio.jpより

てなってますね。

詳細はこちら→https://www.weblio.jp/content/%E6%AD%AF%E6%AD%A2%E3%82%81

この意味から、品質管理やQC活動のなかでは。

皆で対策ができたら、しっかり『歯止め』をかけて、それが元に戻らないようにしよう!

ていうことですね♪

改善活動やら、問題が発生した時に

ワーとやって、よし出来たと、ワー!と終わって、一年後には元通り!

これ、前もやったけどすぐ元に戻ったよな?

せっかくやったのに何っ!

誰もルール守らへんからや!

なんてこともよくある話。

こうならないようにするために

具体的には

チェックリスト
作業マニュアル
ルール作成

等を活用して、効果のあった対策は、『ルール』を決めたり『マニュアル』や手順書』に落とし込んだりします。

手順・基準の作成について詳しくは

にて取り上げていますので参考にしてみてください♪

こうして、元に戻らないようにしっかり『歯止め』をかけておきましょう!

効果的な『歯止め』

しかしこれが、最初はしっかり運用できていても、知らず知らずのうちに形骸化してしまうのではないでしょうか?

せっかく改善して、歯止めとしてルール作りをしたり、チェックリストを作ったりしても、

これがまた面倒くさいと、

面倒くさいし、もうえっか!?

と、元の木阿弥になってしまいます。

作業外でやると、この傾向はより強いのではないでしょうか?

なので、これをいかに日常の作業の中に組み込むかです!

例えば、それをしないと次の行程に進めない、あるいは次の人がすぐ気付くことで、担当者が叱られる仕組みなんてのはどうでしょう?もしくはその後始末をしてない人がしなくてはならない状況を作るとかですね。

歯止めの内容をしっかりしない事で、結果的に自分が困る事になるような仕掛けを作る訳ですね。

そうすれば、担当者に自ずと

しっかりしなきゃ!

とか、

言われるのいらんで仕方ないからやらんなん。

などと当事者意識が生まれます。

せなんだら、結局ワシが後始末せんなんでちゃんとしとくか!

こう思わせるような仕組みが作ればサイコーです♪

チェックリストやマニュアルにいかに心理的な歯止めをするかですね。人間はやっぱり感情があります、そこを上手に活用して、物理的な形式を作って、心理的歯止めができるとよいですね!

まとめ

今回はQCサークルのススメ方ということで、PDCAを活用しての活動の進め方について取り上げさせてもらいました。

ポイントは

  • PDCAサイクルで活動を進める
  • 活動の日程をしっかり決めておく
  • 活動のイメージをしっかり作っておく
  • 歯止めは物理的な形式と心理的歯止めで維持継続

ではないでしょうか?

もちろん対策がうまくいかなかった場合もあるでしょう、

そんな時はまた『PDCA』を回して、再び改善の計画を考えます。

そうやって改善のサイクルは止まることなく進むわけですね♪

うまくいかないときもあるでしょうが、そうやって『QCサークル活動』も進めていきましょう!

今回はこれで以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

終わり!

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